南房総研究会

 

 
     
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南房総とは

 南房総とは房総半島の南部、富津岬から鹿野山北麓を経て久留里、大多喜、夷隅川河口へ抜けるラインより南部をここでは指しています。一般的な区切りから見てもこの辺で区切っているのが普通みたいです。地形学的に見てもこれより北部と南部とでは大きく違います。すなわち北部は比較的新しい地層からなる洪積平野や台地からなるのに対して、南部は比較的山がちで海岸まで山が張りだしているところもあります。また海岸線を見ると、北部は砂浜や干潟を中心とする遠浅であるのに対して、南部は岩場の続く海岸線に時折砂浜が現れるような構造をしています。

 このように山から海へ変化に富んだ房総半島南部には、

それに応じるかのように変化に富んだ自然環境を創り出しています。地質学的地形学的にはもちろん、そこに住む動植物たちの多様さにも驚かされます。温暖な気候は亜熱帯性の植物をはぐくみ、強い風は山にへばりつき地に這うような木々を育てます。暖かい黒潮がすぐ沖に流れる館山では日本最北端の珊瑚礁をみることが出来ます。また海抜0メートルから一気に300メートル近くにまで上がる地形は気象的にも面白い現象を創り出します。とりわけ海風が激しく吹く日には潮風が山に当たって山が低い雲をつくっていく様を観察することができます。

 南房総(南房)の自然の多様さは言い尽くせないほどですが、そこに住む人々もまた様々です。山の民、海の民、農耕の民・・・、漁師がいれば林業に携わる人もいる、またイネを育てる人がいれば果物(イチゴ、ビワなど)を育てる人もいる。もちろん都市生活者もいます。様々な人が凝縮された地、それが南房総なのです。