ルーマニア・

トルコ1996 

 
     
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ルーマニア・トルコへの旅 1996年

 

 1996年の冬のこの旅はいわゆる「卒業旅行」。晴れて修論が受理される目処がたったのでこの旅を企画しました。旅の日程は1996年2月22日~3月12日の20日間、前半の1週間をルーマニアで過ごし、後半をトルコで過ごしました。

ルーマニアに関するリンク集はこちら。

トルコに関するリンク集はこちら。

 

 この旅になんでルーマニアとトルコを選んだのか。その理由から・・・。

 ぼくのバックパッカー体験はこれが初めてではなく、これからさらに遡ること4年、1992年の夏のドイツ語圏の1ヶ月ほどの旅がぼくにとっての初のバックパック一人旅でした。このときドイツ語圏を選んだ最大の理由は”安全だから”。非常に安易な理由ですね、いいえ、初めての海外だったからこの選択もしょうがなかったかもしれません。確かにドイツ語圏に、西欧に行きたいという欲求はありました。でもホントはこのとき「ロシア」に行きたかったんだよね。また、スラブの世界やイスラーム世界にも興味があった。しかし、それはあまりにも危険だ、と当時のぼくは思った。そんな感じでドイツ語圏の旅を体験した大学3年生の夏でした。その後、しばらく卒論と修論の方に集中していたため(実際にどの程度集中していたかはわからないけど、少なくともそのような環境にしようと努力はしていた)、しばらく旅はおあずけにしていた。

 研究に対する精神的な縛りから自分を解き放ったとき、やはり旅がしたいと思った。そのタイミングが1996年の冬だった。さて、旅に出るにしてもどこに行こう・・・。行きたいところが見あたらないのではない、行きたいところが多すぎて困ってしまったのだ。

 ロシアに行こうか、と最初は思った。高3の頃、受験勉強もせずにNHKのロシア語講座を聴いていたほど、ロシアはあこがれの国だった。スラブ世界に憧れていた。しかし、このころのロシアは治安が最悪の状態だった。またバウチャーというホテルの予約票がないとヴィザが取れないという制約があった。そのホテルも1泊10,000円近くした。それに真冬のロシアじゃ凍死するかもしれないし・・・。結局、なんか面倒臭くなってロシアは断念した。

 次に考えたのは、スラブ圏、というか正確にいうとギリシア正教の文化圏。スラブ民族そのものよりもイコンを崇拝する文化に興味があった。そうスラブ人・イコール・ギリシア正教はなりたたない。例えばポーランド人やクロアチア人なんてスラブだけどカトリック信仰してるしね。ギリシア正教を信仰している国と言えば、ロシア以外ではルーマニア、ブルガリア、ユーゴ(セルビア・マケドニアなど)が挙げられる。さてこの中でどこに行こうか。ユーゴはこのとき内戦をしていたので却下、ルーマニアとブルガリアが残った。ブルガリアはスラブの国だったが、ルーマニアは・・・ん?ラテンの国?なんでこんな所にラテン語系の言葉が残っているの・・・?謎が謎をよんだ、結局これが決め手になってルーマニアに行くことにした。

 ルーマニア一国にしようか考えていたが、この先就職したらこんどいつ海外に行けるかわからない、という不安がよぎった。ううむこの際、行けるところにはいってしまおう、と考えるようになった。そう、もう一つに興味対象、それが「イスラーム圏」。イスラム圏は是非とも行っておかなければ・・・。ううむ、トルコにしようか。イスタンブールもあるし・・・。トルコにはイスラーム文化の他にギリシア正教の総本山であったビザンツ帝国の地でもある。それにトルコ航空を使えば、トルコまでは日本からダイレクトに飛べるし、イスタンブールからブカレスト(ルーマニアの首都)まで1フライトつければいい。こうしてトルコ行きも決まったのだ。

 

この旅の日程は以下のようであった。

2月22日(木) 成田 ==> イスタンブル(泊) イスタンブル(泊)
2月23日(金) イスタンブルから出られず(フライトキャンセルのため) イスタンブル(泊)
2月24日(土) イスタンブル ==> ブカレスト ブラショフ(泊)
2月25日(日) ブラショフ ==> シナイヤ ==> ブラショフ ブラショフ(泊)
2月26日(月) ポイアナブラショフでスキーをする ブラショフ(泊)
2月27日(火) ブラン城、ブラショフ市内 ブラショフ(泊)
2月28日(水) ブラショフ ==> シギショアラ ==> ブラショフ ブラショフ(泊)
2月29日(木) ブラショフ ==> ブカレスト ブカレスト(泊)
3月1日(金) ブカレスト ==> イスタンブル イスタンブル(泊)
3月2日(土) イスタンブル ==> コンヤ コンヤ(泊)
3月3日(日) コンヤ市内 コンヤ(泊)
3月4日(月) コンヤ ==> ギョレメ(カッパドキア) ギョレメ(泊)
3月5日(火) カッパドキア観光(1日ツアーに参加) ギョレメ(泊)
3月6日(水) ギョレメ(カッパドキア) ==> カイセリ ==>  車中(泊)
3月7日(木)   ==> トラブゾン トラブゾン(泊)
3月8日(金) トラブゾン ==>  車中(泊)
3月9日(土)   ==> イスタンブル イスタンブル(泊)
3月10日(日) イスタンブル市内 イスタンブル(泊)
3月11日(月) イスタンブル ==> 機内(泊)
3月12日(火)   ==> 成田着(朝)  

 

さてどのようにこの旅を語っていこうかと思うのだが、2つの方法を取ろうと思う。

ひとつは日程を順に追って記述するもの、そしてもう一つは訪れた場所ごとに説明を加えていくもの。

 

1)順を追って旅を振り返っていくのはこちら。=> 旅行記(編年体)

 

2)訪れた場所ごとに見ていく場合はこちら。 => 訪問記(百科全書的)

 

3)ルーマニア・トルコ写真集

(2001.11.05)