ロバのティールーム >> ロバのコラム目次<時系列> >> ロバのコラム_2003/03/03

ナウルの行方 2003年3月3日(月)

 

みなさん、ナウルっていう国を知ってますか?太平洋の真ん中にぽっかりと浮かぶ伊豆大島の半分ほどの大きさの国。これでも立派な独立国で、なんでもバチカン、モナコについで世界で3番目に小さな国だそうな。この国の特徴は、税金が無いこと。そして政府から年金が支払われており、世界で1番金持ちの国と言われていました。国民は何もしなくてもお金の心配が無いから、誰も働かない。なんでも働いているのは国会議員13名だけだとか...。

なんでこんな生活ができたかって?それはこの島そのものがリンの鉱石でできているため、それを政府が採掘して売ることによって現金を得ていたためでした。お金があるから、まわりの国から人が集まり、働いているのは周辺のキリバスやタヒチなどや中国からの出稼ぎ労働者、当然ナウル国民は働く必要がなくなります。 >>さらなる情報はこのページが詳しいです。

 

しかし、金持ち暮らしがそんなに長く続くわけがない。何十年にもわたったこのような生活はリン鉱石の枯渇をもって終焉することになりました。20世紀中にはなくなるであろうといわれたリン鉱石は予測通り底を尽き、ナウルは新たな生き方を模索する段階に来ていました。

 

こんな最中、大きなニュースが飛び込んできました。なんとナウルが「消息不明」になったというのです。国が消息不明...。

なんちゅ~ニュースだ...。2月23日が第1報かな?

消息不明の理由は外部と唯一繋がっていた1本の電話回線が機器故障のためだという。しかし、大統領府が燃えたとか、人口1万人の島に1000人にアフガン難民を受け入れたとか、リン鉱石に代わる新たなビジネスとしてマネーロンダリングをしていたなど、多くの黒い噂から何か起こっているんじゃないかと多くの憶測を呼んでいました。2ちゃんねるなどではかなりこのネタで盛り上がっていました。

 

第1報から十日余り、ようやく全体像が見えてきました。一時は消息不明になったと言われたナウル救援隊による回線復旧作業も進んでいる様子。今日はいった情報はこちら(日刊ベリダ)

 

なんとまあ、背後にはアメリカがいるようだ。なんでも、テロリストのマネーロンダリングに使われないために差し押さえたのがホントのとこなのかもしれない。一連の騒動はまだ目が離せませんな。そしてこの国の行く末、他人事ながらとっても心配しています。つ~か、「おまえら真面目に働け!」、とでもいいたいよなぁ。