ロバのティールーム >> ロバのコラム目次<時系列> >> ロバのコラム_2001/04/11
ポスクラ 2001年3月18日(日)晴れ
昨日の土曜日にポスクラの会合があった。今回の会合はぼくの当番で、「地 図」というテーマで話した(レジメはこちら、ポスクラについてはこちら)。このサークルも早いもんで今年で5年目。ぼくは設立間もない頃から参加している。そのころはまさかこんなに長いこと続くとは思わなかった(ほかのみんなもそう思っているらしい)。サークルの趣旨はそのホームページにもあるように、発表希望者が哲学や思想その他諸々の分野の中で自分の興味のあるテーマについてレジメ(いわゆる箇条書きもしくはレポートのようなもの)を作成し、それを会合の場においてみんなの前で発表し、議論しあうというものだ。「ポストモダンクラブ」というのが正式名称だが、特にポストモダンについて研究しているわけではなく、またむしろポストモダンを批判する側の人の方が多いので、正式名称よりも略称の「ポスクラ」という名称をぼくらは好んで用いている。議論をするが、特にまとまった結論を出す場ではないので、みんなわりと好き勝手なことを言ってまとまらないまま会合は終わる。しかし、意見がまとまってしまう方がむしろ違和感があるわけで、この方がきわめて自然なのだ。しかし、言いたいことを言って議論することにより、今まで自分が気がつかなかった視点を知ったり、自分の意見が批判されることによってより鍛えられてうまいこと考えがまとまったりと、知的刺激の場としては最高の場であるとぼくは思っている。
この4年あまりの間、ぼくも何回か発表した。ぼくが担当したテーマは、新しい順に「地図」「普遍と個別」「人はなぜ神をつくりだすのか」「思考すること(分けること)」「時 間」「イスラム」「歴史とは何か」である。全部で7本か・・・。4年あまりの歴史の中では多いのか少ないのか、それはともかくとして、毎回担当するごとに分析が洗練さえ文章はうまくなってきたことは自分自身でも感じている。また自分の考えも人に聞いてもらうことにより、より鍛え上げられていることもよくわかる。まるでチーズがいしむろの中で熟成されていくように・・・。まさにポスクラ様々かな。ポスクラのみんな、ぼくの話を聞いてくれてありがとう、批判してくれてありがとう。自分の思想にさらに磨きがかかるように努力していこうと思うから、これからもよろしく。