ロバのティールーム >> ロバのコラム目次<時系列> >> ロバのコラム_2001/02/15
歴史について(3) 2001年2月15日 木曜日 (快晴)
理屈はともかくとして、歴史は純粋に不思議、いろんな意味で・・・。そうですね、歴史って学べば学ぶほど「繰り返し」の構造が見えてくる。しかし、一方でそれらの出来事(歴史的な出来事)は繰り返しているようで、1回1回は独自のモノ、1回性の出来事だということ。例えば、ぼくらが「戦争」と分類する出来事は幾度となく歴史の中で起こったが、決して同じ様なものではない。第1次大戦と第2次大戦は明らかに違う、もちろんベトナム戦争とポエニ戦争はそれ以上に違う。しかし少なくともぼくらが「戦争」と呼べるような出来事は大昔から何度も何度も起こったようだ(断定しないのはぼくが経験していないから)。「戦争」、相反する「力」同士のぶつかり、表に見える現象そのものは変わったが、同じモノとして「**戦争」と「戦争」の接尾語をつけて呼べるのはなぜなのか?革命だってそう、宗教だって、国だって・・・。
発達史観は「これから先世界はますます進歩する」とぼくらに語りかけるが、ほんとうなのだろうか?猿の惑星や北斗の拳のようにならないのだろうか?発達史観、そうかこれは非常に重要なことを思い出した。時間は決して後にはもどらないのか・・・。そうなんだ「歴史」の問いは「時間」の問題になってしまう。「時間」は人間が記憶を持ってしまったばっかりに生まれてしまった。人間だけではないかも・・・、あらゆるものが記憶を持ったばかりに歴史の歯車が動き出した。生物はDNAという記憶を持ったばかりにこんなに複雑になったのか・・・。記憶がなければ、時間は流れない。さっきの事を覚えていなければ、「今」と「さっき」の比較ができないわけだから、時間は生まれない。さっきよりも今を良くしたい、そんな願望が世界を動かす。いや動きのある世界を創り出すのかも知れない。動きのある世界、それが歴史。歴史のはじまり。