ロバのティールーム >> ロバのコラム目次<時系列> >> ロバのコラム_2001/02/07

大学の通信課程(1)  2001年2月7日 水曜日(雨のち雪)

 

 いろんなところで再三再四書いているように僕は大学の通信課程に所属している。もう5年目かな、1996年の秋からやっているからね。3年次編入扱いで、最短では2年半で卒業できるんだけど、ゆっくりやっていたら早5年目です。まあ、急ぐ理由も取り立ててないんで、それはそれでいいかな、とは思っているんだが・・・。必要単位はすべて取り終わって、卒論を残すのみとなっていて、あと今年1年は卒論に専念しようかなと思っている。

 通信課程で勉強しようと思ったのは、というか最初は特に通信課程にこだわっていたわけではない。そもそもは歴史を勉強したかったのだ。96年、ぼくは理科系の学生からある化学系企業に就職したんだけれど、何か積み残しがあったような気がしていた。というか、あまり就職して仕事をすることに乗り気ではなかったんです。というのも、お金を稼ぐとかそういった活動はあまり好きではなかったから。仕事を始めてみてその日常生活に物足りなさを感じるのにはそう時間がかからなかった。人から与えられるいわゆる「仕事」には何の魅力も感じないわけで、自分でつくる「仕事」への渇望が日に日に増してきた。これが二足わらじ人生の原点、いや生まれたときからそういう感覚はあったんだが、まさにそれを実践しだしたのは就職と同時であった。

 「歴史を研究したい」、そう言う気持ちは子供の頃からあった。子供の頃から、社会と理科が大好きな少年だった。小学校の頃の夏休みの自由研究を見ても、当時のぼくが理科と社会、どちらも愛していたことがわかる。ある年には河原の石の起源の探査をやっているし、ある年には近くにあったお寺の研究をしている。そんなぼくも高校の時に理系か文系かの究極の選択をしなければならなくなった。そして結局、社会を捨て理科系の道を選んだのである。いや、正確には捨ててはいなかった、大学では化学をやりながら趣味では歴史研究をしていのだ。長かった理科系の学生生活に終わりを告げたとき、昔捨てた「歴史」の道をもう一度歩みなおしたい、という強い気持ちがふつふつとわき上がってきたのであった。 つづく