ロバのティールーム >> ロバのコラム目次<時系列> >> ロバのコラム_2001/02/05

旅のスタイル( 3 )   2001年2月5日 月曜日(晴れ)

 

 前回は旅のスタイル(2)っつうことで、つらつらと書いてきたけれど、今回は3回目。町にたどり着いたところまで書いたっけ。町につくと、ま、時間帯にもよるが大抵の場合は今夜の宿を探す。参考にするのはもちろん「地球の歩き方」だが、それ以外にでも町を歩いてみて良さそうなところを見つけるととりあえず入ってみる。そしてまずはフロントで宿の主人(もしくは使用人)と掛け合う。そして値段的にそれほど問題なければ、部屋を見せてもらう。ま、その時の気分によっては、水の出が悪いだの、暗いだの、壁が壊れてるだの、となん癖つけて値切る場合もあるが、疲れている場合はそれほど悪い値段でなければ手を打つ。

 ぼくの泊まる宿は、日本円にすると300円から1000円ぐらいの宿だ。中近東の諸国ではわりと一般的な値段で、たいていの場合はシングルでトイレ・シャワーは共同である。四六時中、トイレに行ったり、シャワーを浴びたりするわけではないのでこれで十分だ。部屋はこの値段でも十分清潔で、十分広い。よっぽど日本の地方のビジネスホテルなんかよりは広い。たまに一人が飽きたときにはドミトリーにも泊まったりする。ドミトリーでも比較的部屋は清潔である。宿は当然、先進国では高く、発展途上国では安い。最近は発展途上国しか行っていないので、宿代は安くすんでいる。他に交通費や食費などもかかるが、それでも1日の総費用は高くても3000円程度である。だから10日滞在しても、せいぜい3万から5万円の滞在費ですんでしまうのだ。

 バックパッカーのほとんどがそうであるように、僕も行き当たりばったりの旅をする。正確には出発前にだいたいの行動の目星をつけておくが、現地の状況に応じて臨機応変に対応する。例えば、「アレッポに行くバスが明日の夕方までなかったら、今日のお昼にでるラタキア行きに乗って、ラタキアを先に訪れてから後でアレッポに行く」など。しかし、どうしても行きたい場所は事前に綿密に調べておくことは怠らない。少なくとも日本で入手できる情報はできうる限り集め、現地に行ってから得た情報と照らし合わせて具体的な行動をきめていくのだ。ま、旅行に限らず、何か物事を行うときの基本っていっちゃあそうなんだけどね。さらに続く。