ロバのティールーム >> ロバのコラム目次<時系列> >> ロバのコラム_2001/01/31

簿記 2001年1月31日 水曜日(晴れ)

 

今日は夜遅くなってしまい時間もないので手短になるが、簿記のことを書こう。来月末に簿記2級の試験を受ける予定でいる。なんで受けるのかといえば、ううむ何でだろ・・・。基本的にぼくは好きなことしかやりたくないたちの人間なので、興味がないことを勉強する気にはなれない。うちの父が商学部卒で1級を持っているから対抗意識を持った、という説明もきっかけの一部にはなっているだろうが決定的ではない。将来転職するときに有利になる、という理由もいまいち説得力に欠ける。実学的なものにはまるで興味が沸かないからだ。では、なぜか?はじめたきっかけは恐らく書店で簿記の本をとったから・・・しかし、今でははっきり言ってどっぷりとはまっている・・・

純粋に簿記は面白い。何しろ左と右の欄の合計がぴったり合ってしまうのだから・・・。そして、商業活動の結果生じたお金やモノの流れが一目瞭然で判ってしまう。つまり人間の生産活動のデッサンだと言ってもいいかもしれない。簿記とは原因と結果の記録である。商品を購入すると支払が発生する。借方(左側)にあった現金は貸方(右側)に移動する。その代わりに、貸方(左側)にはその現金と等価な商品がはいる。左と右は常に釣り合っている。まったく概念の違うものを同じ土俵にのせ「価値」という尺度で比較するための道具として登場したのが「お金」だとすると、その「価値の天秤」をうまく表現したのが簿記かも知れない。簿記を発明した奴は天才だ。ヴェネチア人らしいが、名前は残っていない。一人の人間が作り上げたのではないのかもしれないけど・・・。

もっと書きたいが時間切れだ。また改めてこの続きを書こうと思う。