ロバのティールーム >> ロバのコラム目次<時系列> >> ロバのコラム_2000/03/06

3年ぶりのシリア  2000年3月6日

 

 先日、新宿のマップという旅行会社に行った。中近東への航空券はいつもここで買っている。特にここで買う明確な理由はない。ただ初めての中近東方面の旅行の際にこの会社にお願いした。その時の行き先はヨルダンとシリアだった。

 そして、今回の行き先もシリア。今回はレバノンにも足を延ばそうと考えている。5月のGW、もっとも航空券が高い時期、一応サラリーマンをしている僕だから金はいくらかあるが時間がない、もっとも休みを取りやすいこの時期に海外に飛び出すのもいた仕方がない。20万円弱の航空券に10日間3万円弱(宿泊・食事・交通費全て込み)の滞在費、めちゃくちゃな経済観念である。しかし、これが旅に醍醐味なのかもしれない。

 成田発、イスタンブール乗り換えでダマスカスへ。今回はトルコ航空を使うことにした。もうアエロフロートは卒業したくて、けれどもヨーロッパ経由は遠すぎるので、トルコ航空を選んだ。イスタンブールのアタチェルク空港も4年前に利用したことがあるし・・・。そういえば、あのときは空港で半日待たされたうえにフライトキャンセル、イスタンブールにもう1泊する羽目になったんだった(目的地のブカレスト(ルーマニア)の空港が雪で閉鎖されたため)。

 ダマスカスの空港からシリアに入国するのは初めてだ。以前訪れた時はアンマン(ヨルダン)から陸路、乗り合いタクシーでの入国だった。ヨルダンとシリアの国境に広がる2~3キロにわたる緩衝帯(中立地帯)が印象的であった。ここはヨーロッパとは違うんだ、とその時感じた記憶がある。夜11時過ぎにダマスカスに着いたとき、タクシーに同乗していたシリア人が夕飯をおごってくれた。遅くまで開いていた唯一の食堂で、ただ向かい合ってただ黙々と豆煮込み、サラダ、卵焼き、パン(ナンみたいなパン)を食べた。何故黙々と食べていたのか?>>そうただ言葉が通じなかっただけ、彼はアラビア語しか話せなかったし、ぼくはせいぜい英語まで、話したくても話せなかった。別れ際に住所交換をしたが、彼はアラビア語を書き、ぼくはローマ字を書いた。何が書いてあるかさっぱり判らなかった。結局、一緒に撮った写真も送ることができなかった。

・・・今、そのメモを取りだしてみた、おお!かろうじて読める・・・それにしても汚い字だなぁ~、ディマシュク(ダマスカスのこと)が読みとれる。

>> つづく・・・