ロバのティールーム >> ロバのコラム目次<時系列> >> ロバのコラム_1999/12/06
4月からアラビア語の学校に通っている。土曜日、週1回、2時間。もう半年たったんだ、はやいもんです。
学ぶ理由、もちろんアラビア語の本を読みたいから、こう言ったら面白くないからもっと別の視点から・・・。
アラビア語を学ぶ人は物好きです。何の役にも立ちません(直接的には・・・)、ははは。
学校(といってもマンションの一室で細々とやってる)に来ている人は、ほとんど変人です。
ということは、ぼくも変人?はっはっは~、ちょっとうれしい。
昔から「変わっている人」とよばれることが僕にとっての最上級の誉め言葉だった。
アラビア語を学ぶことにも、そういったぼくの「屈折した性格」がすこし後押しになったのかもしれない。
昔から何でも不思議に思う子供だった。小学生の頃は、近くの川に毎日「石」を拾いに行った(当時は長野県の松本市に住んでいた)。
いろいろな種類の石が集まる河原は僕の遊び場だった。毎日行っても毎日新たな発見があって、決して飽きなかった。
次にはまったのは地図。毎日地図を眺めていた。授業中にいつも地図帳を見ていたので、先生に地図帳を取り上げられて事もあった。
地図から天気図へ、天気図は毎日書いていた。等圧線の形が好きだった。
地理の平面世界から歴史の立体世界へ、世界史にはまるのは至極当然の結果かもしれない。
世界史資料集を眺めていたとき、モスクの写真の中にアラビア文字を発見した。これがアラビア語との初めての出会いだった。
ぼくはアラビア文字に恋をした。あのヘビの這いずりまわった痕が文字だなんて・・・。信じられなかった。
読めるようになるとは思えなかった。
99年春、アラビア語教室へおっかなびっくり出かけていった。
そして、僕の中であの模様が記号に変わり、文字になった。