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ポストモダンクラブ(Post - Modern Club)

主旨とサークル名の由来   山竹伸二

 

ポストモダンクラブは哲学・心理学・社会学等々を中心とした会であり、身近な関心事から社会的な問題まで楽しみながら話し合ってみたい、そんな人たちのために作られたサークルです。専門家集団ではありませんので、予備知識などは全く必要なく、誰でも気軽に参加できる会ですが、一方的な議論や思想の押し売りは固くお断りしております。

新しい知に触れ、考えることの楽しさを味わい、会員相互のコミュニケーションを通じて日常生活に潤いを与えることを第一に考えております。

 

あらかじめお断りしておきますが、このサークルは特定の思想やイデオロギーを中心としたものではありませんし、何らかの政治団体や宗教団体とも全く無縁です。ポストモダンクラブという名称から想像されるような、いわゆるポストモダン的な思想を研究するような会でも全くありません。この点について誤解がないよう、少し説明しておきます。

 

ご存じの方も多いと思いますが、ポストモダン(Post-Modern)とは近代(Modern)の後の時代を意味する言葉で、主に近代主義への批判を中心とする考え方を指します。近代は理性の力による真理の発見、理想的な社会の実現を目指していた時代ですが、この思想は1970年代以降、マルクス主義の没落とともに終焉を迎えたのだと言われています。現在では、近代という時代が思い描いていた「大きな物語」は、結局不可能な夢だったのだと言われているのです。

 

1980年代以降、この考え方(ポストモダン)は脱構築の理論などを背景に、絶対的なものなどない、という相対主義的志向を強めてきました。これは、確かなものを未来へ求める可能性を打ち砕くことになりますから、必然的にニヒリズムを生じさせます。したがって、思想的には底の浅い考え方であり、この影響力が長続きするとは思えません。

 

それでも「ポストモダンクラブ」と名づけてみたのは、変な思想や宗教を持ち込み、一方的な発言をする人を避ける「魔よけ」のようなつもりでした。つまり、この名前を看板にしておけば、どんなに立場の人が集っても公平に話し合いができる、そう思ったわけです。それに語呂も何となくいいではないか..などと酒の席でいい加減に決めたサークル名だったような気もします(反省)。

 

現在では、会員にとって「ポストモダンクラブ」という名称は、3年以上に渡る会員相互の交流の記憶が込められた特別の意味を持っており、ポストモダンの本来の意味とも、主催者の意図とも、ほとんど関係なくなっていますので、新しく入会を希望される方は、特にサークル名は気にしないで頂ければ幸いです。(会員は本会を「ポスクラ」という短縮形で呼び、そちらのほうが馴染んでいます。)

 

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